天井裏部材等の地震リスクに対する対策は行われていますか?
建物本体が壊れなくとも天井の落下・崩壊により避難経路が塞がれて、避難が困難になります。また、天井の落下は人的災害を引き起こす可能性が高く大変危険です。
天井の落下・崩落被害は建物の建築年代に係わらず発生しました。
学校施設 | 公立学校の天井落下1639校 生徒19人負傷 | 旧耐震・新耐震基準建築物ら係わらず発生 |
公共施設 | 茨城空港ターミナルビルの天井落下 負傷者なし | 新耐震基準の建築物で発生 |
民間施設 | 九段会館の大ホールの天井落下 2名死亡 26人負傷 | 旧耐震基準の建築物で発生 |
現状確認と地震リスクの評価
天井裏地震リスク評価調査を行うことで、非構造部材の地震リスクが明確になります。
地震リスクが高いと考えられる天井の吊り状況、非構造部材の種別、照明設備状況、空調設備状況についてパノラマ写真撮影を中心に現状確認を実施し地震リスクの評価を実施致します。
耐震診断・対策・維持管理手順
具体的な対策案をご報告いたします。
建屋資料の収集 | 建物の建築図面など |
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現地調査 | 天井の点検口を開放し、目視調査及びパノラマ写真撮影を実施し致します。 |
報告書提出 | 現地調査の結果に基づき天井裏の耐震性評価を実施し、具体的な対策案と対策優先順位を報告致します。 |
報告内容
- 天井裏地震リスク評価調査結果評価リスト
- 天井裏地震リスク評価調査位置図
- 天井裏パノラマ写真調査概要報告
- 天井裏パノラマ写真撮影DVDデータ
- 天井裏耐震補強対策リコメンド図
- 天井裏補強対策施工要領書等関連資料
天井裏パノラマ写真サンプル
パノラマ写真撮影により天井裏の地震リスクが明確になります。
天井裏のパノラマ写真撮影の概要
- 天井点検口または天井裏の点検通路(キャットウォーク)から、専用の撮影機材を使用し、対象施設の天井裏吊構造の空闇写真を撮影します。
- 撮影写真は空間画像処理を行う事で、パソコン上で360°方位の確認が行えるバーチャル写真となります。この空間写真を便用し、お客様施設の天井裏吊構造がどの様な吊金具で施工されているのかを見極め、吊天井の耐震対策提案およびお見積り検討を行う情報源とする事ができます。
- 通常写真では理解が難しい空間主体の構造が容易に確認できます。
- 調査員が入り込む事の難しい狭いスペースの空間撮影が行えます。
- 写真撮影は通常1箇所で水平円周6枚〜8 枚/天井/床面(状況による)の複数撮影を行います。
- 施設の調査対象個所全てにおいて、上述の撮影を行います。
- 撮影後、写真合成処理を行います。※画像処理には約1週間程度のお時間を頂きます。
- 制作した調査コンテンツはDVDとして納品をいたします。
※事前に施設図面をご用意頂きます。
※天井階高が高い揚合、専用の撮影機材を使用する必要があります。(事前打ち合わせによります。)